〇前提
↑の記事で、Hyper-Vを使用して仮想環境にCentOS7を入れています。
当記事は、その続きです。
〇ざっくり手順
- IPアドレスを確認する。
- ネットワークの設定をする。
- IPを固定する。
- TeraTermの自動ログイン設定をする。
〇IPアドレスを確認する。
以下のコマンドで確認できます。
ip addr
ここで、eth0のinetに表示されているアドレスへ、TeraTermで接続すればOKなのですが、inetが表示されていません。
これはネットワークの設定がされていないからのようなので、まずネットワークの設定を行います。
表示されている方は次の項は飛ばしてOKです。
〇ネットワークの設定をする。
eth0の設定は以下で定義されています。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-et0
↑の画像のとおり、
ONBOOT=no
となっているため、デフォルトでネットワークが起動していません。
ifup eth0
で手動起動して、再度ip addrで確認します。
※ifupはroot権限が必要なのでsuしています。
ip addr
出てます。
試しにTeraTermで接続します。
接続はOK。
ただ、デフォルトのネットワーク設定だとIPアドレスが固定されていないので、たびたびこの値が変わり、そのたびにTeraTermの設定を変更する必要があります。
面倒なので、ここで一緒に固定してしまいましょう。
〇IPを固定する。
sudo vim /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
変更点は以下のとおり。
・IPアドレスの自動割り振り機能
変更前:BOOTPROTO=dhcp
変更後:BOOTPROTO=none
・IPアドレス
追加:IPADDR=192.168.xxx.xxx
ifup後に、ip addrで確認したものを設定します。
・デフォルトゲートウェイ
追加:GATEWAY=192.168.xxx.xxx
ルータのIPアドレスを設定します。
コマンドプロンプトで、ipconfigと入力すると出てくる「デフォルト ゲートウェイ」の値を設定すればOK。
・DNS
追加:DNS1=8.8.8.8
ルータのDNSでもOK。8.8.8.8はGoogleのパブリックDNSサービスです。
・プレフィックス長
追加:PREFIX=24
・linux起動時の動き
変更前:ONBOOT=no
変更後:ONBOOT=yes
変更が完了したら、ネットワークを再起動します。
systemctl restart network
これでIPアドレスの固定は完了です。
今後、このCentOS7はIPADDRで設定したIPアドレスで接続できます。
〇TeraTermの自動ログイン設定をする。
※TeraTermのインストール手順は省略しています。
ttlファイルを作成して、エディタで開いき、以下のとおり記載します。
username=''
password=''
hostname='192.168.xxx.xxx'
HOST=hostname
strconcat HOST ':22 /ssh /auth=password /user=';
strconcat HOST username
strconcat HOST ' /passwd='
strconcat HOST password
strconcat HOST inputstr
connect HOST
username、passwordには、CentOS7に接続する際の情報を入れます。
hostnameには、接続先のIPアドレスを入れます。
パスワードをべた書きすることに抵抗がある人は、以下で。
username=''
hostname='192.168.xxx.xxx'
HOST='enter password'
passwordbox HOST 'password'
HOST = hostname
strconcat HOST ':22 /ssh /auth=password /user='
strconcat HOST username
strconcat HOST ' /passwd='
strconcat HOST inputstr
connect HOST
作成したファイルをTeraTermマクロに紐づけます。
これで、作成したttlファイルを実行すると、自動でログインまで行われます。
このままだと、TeraTermのウィンドウサイズや、文字色などがデフォルトのままなので、その辺も設定します。
まずはウィンドウサイズから。
↑の画面で、お好みの値に設定します。
↑のとおり、設定を適当な場所に保存します。
私はTeraTermというフォルダを作って、その中にttlファイルと、ここで作成したiniファイルを格納しています。
最後にttlにiniファイルを読み込む設定を追加して完了です。
以下の画像は、パスワードをべた書きしないパターンです。
username=''
hostname='192.168.xxx.xxx'
inifile='C:\Users\user\Desktop\teraterm\centos7.INI'
HOST='enter password'
passwordbox HOST 'password'
HOST = hostname
strconcat HOST ':22 /ssh /auth=password /user='
strconcat HOST username
strconcat HOST ' /passwd='
strconcat HOST inputstr
strconcat HOST ' /F='
strconcat HOST inifile
connect HOST
赤字が追加部分です。
inifileには、TeraTermで作成したiniファイルを設定します。
以上。